庭のプランナーをしている前田です。
今回も庭のプランについて少し考えてみたいと思います。
今回は駐車場とアプローチに絞って考えていきます。
富士北麓地域は、一軒当たりの土地が広いです。また、各世帯の働き方は、昔と違い共働きの世帯が大半を占めるのではないでしょうか。
そのため、有効でおしゃれにしたいけど、管理は最小限で。と考えるのが自然の流れになってきます。
何から手をつけてよいのか難しいパターンが多いです。
土地が狭ければ、例えば駐車場の位置を縦横斜めと、配置をどうしていくのか検討し、
そこにいろいろな要素を当てはめていくパズルのようなイメージで作成していきますが、
広い場合は、優先順位を整理した上で、どこにインパクトを置いていくのか、シンプルの中にどう印象付けていくのかと考えていきます。
植物が好きな方、エクステリアが好きな方、庭の管理をしきれない方、雑草が生えてくるのがNGの方、
近所との交流をしたい方、逆に近所とはあまり交流をしたくない方、
いろいろな考え方がありますし正解不正解もありません。
その中で、私は、どのような状況でも、出来るだけ街並みに貢献したいと考えています。
また、多くの人は、年齢やその時の状況により、趣味や考え方も変わっていきます。
それをほんの少し意識して検討していくのも良いかと思います。
デザインをする上では、時代が変わっても美しいと思えるものを目指しております。
そんなことを踏まえた上で、
具体的に私が考える事は、
①玄関の出入りの向き→アプローチの方向を決めていく
②アプローチは、可能な限り遠回りさせたい(私の願望)⇔利便性とのバランス
※楽しいワクワク、来訪者へのおもてなし⇔毎日の便利さ とのバランス
③敷地内への出入りは左右どちらからがメインなのか
④植栽OKであれば、ファサードでは、緑を入れるためのスペースをどう確保していくか
例) 駐車場を斜めに取り、三角スペースを作る
⑤車の通り道はどこか→グランドの仕様を考慮
⑥敷地の間口を家の顔と考え、その時に敷地外からどのように見えるのか
⑦玄関や窓、動線からの見え方
⑧駐車場とアプローチのつながり(動線とテクスチャー)
⑨高低差のある敷地は、駐車場で区切り、段差を付けメリハリと立体感をプラス
⑩高低差を楽しむ
高低差のない土地であれば、玄関ポーチの一段目二段目で遊べるように建築のプラン段階で外構で施工すると決めても良いかと思います
⑪樹木、資材、目線、方向などで立体感、奥行き感を与える
上記一例となり、まだまだ考慮するところはあります。デザイン以外にも仕様の問題等も考えていきます。
各種状況により例外もありますし、全てのプランナーに当てはまる事ではありませんが、
色々な角度での見方でプランニングしていけるよう心掛けております。
お客様が、実際自分でデザインしていくのは難しいと思います。
ただ、外空間のデザインを依頼した際は、そのような目線も取り入れてみて
豊かな暮らしや心が躍る暮らしの一つの要素になっているかじっくり考えてみてはどうでしょうか。
何かご相談がある際はniwa to ki terraceへお越し頂き気軽にお声がけください。
niwa to ki株式会社
エスティナ河口湖 スタッフ前田